こんにちは!整備の初澤です。
前回の続きですが、ピストンが外れたので逆手順でまずは組んでいこうと思います。
写真はピストンとライナーになります!
コンロッドは再使用します。
ピストンキットとライナーの価格は57,600円です。これが5発分なので288,000円です。
それにガスケット類も再使用不可なので結構な金額になります。
今回は店長が経験のためにと初めて4トン車のピストン交換を行います。
コストを抑えるならダメなピストンのみの交換もありですが、一つだけの交換だとバランスが崩れ排圧がオイルパンに返ってくるみたいです。
実は弊社では一度その様なことをして苦い思い出があるみたいです。
その経験からお客様にもご了承を頂き、ピストン全替えとなりました!
あわせてインジェクターの清掃を専門業者に依頼して綺麗なインジェクターを付けていきます。
また今回はインジェクターに限らず、マフラーの煤詰まりも原因と考えられます。
診断機で差圧を確認したところ異常な差圧がありました。清掃では手に負えないので中古のマフラーに交換します。
吸排気にストレスがあったところからパワー不足や異常燃焼の原因となってしまったように思えます。
J07Eはピストンが割れたり、コンロッドが折れたりする故障が多いですが、エンジン本体よりも補機部分の消耗やメンテナンスが必要であると改めて勉強になった整備でした。
交換後は試乗を繰り返し、テスト走行も終え、無事納車することが出来ました。